【記事の概要】
パート社員(夫の扶養内で働く妻)が直面する「年収の壁」について解説している記事。
パート社員の年収が、一定の水準を上回ると、税金や社会保険料の支払いが発生し、世帯の手取り額が減る。このため、働き方を調整する人が多い。
一方で、年収130万円を超えて、社会保険(厚生年金)に加入して働けば将来受け取れる年金が増えるメリットがある。
上図は、以下の前提条件で作成されている。
・夫婦ともに40歳以上
・夫の年収700万円
・子供が中学生以下
注目すべきは、妻の年収が130万円を超えた場合、世帯手取年収を回復させるには、「妻は20%長く働くことが必要」ということである。
→時給1,000円の場合、約20時間/月、約1時間/日、長く働く必要がある。
上図は以下の前提条件で作成されている。
・パート社員が、年収150万円で、厚生年金保険料(約13.8万円/年)を10年間支払った場合。
65歳から年金の受給を開始して、17年後の82歳で、掛金を回収することになる。
→50歳女性の平均余命を考慮すると、88歳くらいまで生きることになるので、元を取れる可能性は高い。
【思ったこと】
記事では、パート社員が社会保険(厚生年金)に入ることについて、
「今の世帯手取年収」は減るが、「将来の妻の年金増」で取り返せる
と説明しています。
中小企業において、パート社員が貴重な戦力となっているケースは非常に多いと思います。
社保の壁(年収130万円)で、勤務時間を増やすか否かで悩んでいるパート社員に対して、メリット・デメリットを明確に示した上で、適切な判断を促す必要があると思いました。
しかし、妻の年収が130万円を超えた場合、
世帯手取年収を回復させるには、妻は20%(20時間/月、1時間/日)長く働く必要がある。
というのは、けっこうハード(働いたのに手取が減る)で、理屈としては分かりますが、肌感覚としては、受け入れがたいと感じますね・・・・。
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