みずほ、副業で武者修行他/日経_210105


【記事の概要】

 みずほFGが副業解禁に踏み切った。

 背景にあるのは、社内経験だけでは次世代を担う人材を育てきれない という危機感。

 社外で鍛えられた社員が社内にもたらす価値と、人材流出などの副業リスク。2つをてんびんに掛け、副業解禁の利点が大きいと判断した。

 審査条件は以下。

 1_競合・情報漏洩・ノウハウ漏洩の禁止。

 2_「みずほ」ブランドを使わない。

 3_雇用契約を結ばない。

 4_過重労働は禁止。

 →社内の残業時間と合算で80時間/月以内。

 5_どんな成長が望めるか?


【思ったこと】

 審査条件のうち、以下が面白いと思いました。

 3_雇用契約を結ばない。

 5_成長につながるか?

 (記事にもありましたが、)みずほFGの場合、かなりの給与水準であることが予想されるので、「収入の確保」のために副業を検討する社員は少ないと思います。

 よって、将来の「経営人材」を採用・育成するための仕組みの一つとして考えているのだと思います。

 各種経営戦略(営業、製造、管理、労務他)を検討する上で、働き方改革に関連する各種施策(在宅勤務、副業、産休、育休・・)は、雇用関係(雇用者と被雇用者の契約関係)に直結し、一度、制度設計をすると、簡単には廃止できないことから、経営者にとって、第一歩を踏み出しにくいものであると思います。

 私自身、労働者の立場からすると、副業に関して、現在、特に興味ありませんが、コンサルの立場からすると、副業を認めることにより、多能な人材を採用・育成できるというメリットは大きいと思います。



 

 

 



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