経営者が読むべき1冊/日経_201228

【記事の概要】

 日経の編集委員である西條氏が経営者におすすめの1冊を紹介しています。


1_戸堂康之『なぜ「よそ者」とつながることが最強なのか』(プレジデント.2020)

 よそ者との交流からイノベーションが生まれ、組織が活性化し経済が豊かになるという命題を、様々な実証研究で裏付けている。

 例_国内であっても同じ都道府県内の企業との取引が多い企業より、県外企業との取引が多い企業のほうが成長力が高いというデータがある。


2_富山和彦『コロナショック・サバイバル』(文藝春秋,2020)

 最悪な事態を前にして逆にアドレナリンが湧くような人や経営チームが危機に打つ勝つカギ。その上で危機感の共有のために情報をガラス張りにする「透明性の高いリーダーシップ」が重要だと指摘している。


3_リード・ヘイスティングス 『NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX』(日本経済新聞出版,2020)

 キーワードは「能力密度」「人材厳選主義」。

 ⇒同じチームに優れた人と凡庸な人が交じり合うと、能力密度が低下し、イノベーションに低下がかかる。

 ⇒「才能はあるが協調性はいまいち」といった欠点のある人間は徹底的に排除し、非のうちどころのない人材だけを高給を払って集めることで、急成長が可能となった。


【思ったこと】

 どれも面白そうですね。

 ネットフリックスの「能力密度」というのは、強烈なキーワードですね。組織のセオリーとして、「2:6:2」はよく言われるものだと思います。

  ⇒人材を組織への貢献度で分類した割合。2⇒エース 6⇒普通 2⇒お荷物

 一方で、この「能力密度」によると、「エースだけを集めよ」ということになるのでしょうか??

 特に中小企業の場合、能力・成果が突出しているエース社員が、「やりがいを見失っているように見える」「成長が止まっているように見える」ケースがあって、私たちコンサルから見ると、「もったいないな」と思うことがよくあります。


 この書籍に、この問題を解決するヒントがあるのでしょうか? 早速、読んでみようと思います。

NBCコンサルタンツ 事業再生推進部

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