今回は、【ポイント⑤】_月次資金繰り表_小売業 についてです。
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〇経営改善計画書_ひな形_目次
1 企業概要
1-1 企業の概況
1-2 課題・問題点【ポイント①】
1-3 経営改善計画の骨子
2 企業集団の概要
3 ビジネスモデルの概要【ポイント②】
4 計画の概要
4-1 数値計画・具体的施策
4-2 経営改善計画に関する表明事項・具体的施策の実施計画
5 数値計画
5-1 貸借対照表計画
5-2 実態バランスの確認
5-3 要償還債務償還計画・実質債務超過解消計画
5-4 借入金返済計画
5-5 CF計画【ポイント③】
5-6 損益計算書計画
5-7 売上・粗利計画【ポイント④】
6 月次資金繰り表【ポイント⑤】
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月次資金繰り表の目的は、『年間での各月の資金繰りをざっくりと説明すること』です。ここでのポイントは、『ざっくり』ということです。
資金繰りは、業種業態によって、大きく二つに分かれます。
①受注型の業種
②それ以外の業種
①受注型の業種として、建設業が代表的な業種となります。
全社での売上収入・仕入支出の流れを、各工事の実行予算(売上収入・仕入支出の累計)を積み上げで表します。
②それ以外の業種として、小売業が代表的な職種となります。
過去数年の売上実績、仕入実績等を根拠に算定した当年の売上予測・仕入予測から資金繰りを検討します。
資金繰りの精度(ぶれ)についてまとめると、以下のようになります。
経営計画での計画期間は、概ね3~5年程度ですので、上記の「資金繰りのぶれ」を考慮すると、計画期間内の資金繰りを正確に把握することはほぼ不可能です。
そこで、必要になる考え方は、上記の『ざっくり』です。
小売業を例とすると、月次資金繰り表では、過去数年の月次売上・仕入の実績(季節指数)を踏まえて、『資金が最も厳しくなるのは、毎年、7月と11月です。繁忙月となる夏休み、年末年始に係る仕入が先行して発生するからです。』といった内容が、ざっくり説明できるようにすると良いでしょう。
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