今後は数回に渡って、「会社と銀行の橋渡し」となる経営計画書のつくり方について、お伝えします。 今回は、中小企業庁が作成した「経営計画書」 ひな型に沿って説明を進めます。
目次は次の通りです。
ポイントに絞って解説を進めます。
1 企業概要
1-1 企業の概況
1-2 課題・問題点【ポイント①】
1-3 経営改善計画の骨子
2 企業集団の概要
3 ビジネスモデルの概要【ポイント②】
4 計画の概要
4-1 数値計画・具体的施策
4-2 経営改善計画に関する表明事項・具体的施策の実施計画
5 数値計画
5-1 貸借対照表計画
5-2 実態バランスの確認
5-3 要償還債務償還計画・実質債務超過解消計画
5-4 借入金返済計画
5-5 CF計画【ポイント③】
5-6 損益計算書計画
5-7 売上・粗利計画【ポイント④】
6 月次資金繰り表【ポイント⑤】
◆会社の外部環境をいかに説明するか?
【ポイント①】1-2 課題・問題点について
クロスSWOT分析を用いることをお勧めします。
クロスSWOT分析とは、自社の今後の方向性を検討する際に用いるフレームワークで、以下の特徴があります。
1_まず、自社の外部環境の「機会」「脅威」と、内部環境の「強み」「弱み」を検討し、
2_次に、その「強み」等を掛け合わせることにより、選択できる戦略を検討します。
ここでのポイントは、外部環境が「拡大傾向なのか? 縮小傾向なのか?」の説明です。
事例として、「メガネ小売」の事例を紹介します。
◆「人口」と「工業統計」を押えよ!
自社の外部環境(各種統計調査)を調べる際、切り口は無限にありますが、お勧めのデータを紹介します。
小売業などのBtoCの企業様の場合は、商圏の人口・年齢分布などを調査頂くことをお勧めします。地方自治体のHPで調べることが出来ます。
(名古屋市:http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000077969.html )
製造業などのBtoBの企業様の場合は、工業統計(国、地方自治体)調査頂くことをお勧めします。業種別に、10数年前からの出荷額等のデータが時系列でまとめられています。
(名古屋市:http://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000064257.html )
外部環境を調べ始めると、取扱商品・サービスの流行廃り、競合企業の動向など、考慮すべき事項は多岐に及びますが、先ずは基本として、「人口」と「工業統計」を押えた後に、必要に応じて内容を深めることをお勧めします。
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