◆「経営計画書」の印象は?
「経営計画書」という言葉にどのような印象を持ちますでしょうか?
「うちの会社には、銀行さんが「借りて下さい」と営業に来る。そんなものなくても資金は借りられる(怒)。」
「計画を作っても、資金は借りられない(悲)。」
「計画なんて、絵に描いた餅でしょう・・・(呆)。」
このような印象をお持ちの読者様はぜひ、この後をお読み頂いて、少しでも良い印象を持っていただければと思います。
◆銀行担当者の実態~
おそらく、会社のことを理解していません 「経営計画書」の役割を考える上で、銀行と企業の窓口となる、「銀行担当者」の実態を理解することが必要です。
例えばこんな担当者はいませんか?
・大学卒業後、〇×銀行に入行して3年目の25歳。
・大学で簿記の勉強をしたので、かろうじて、決算書は読める。
・日々、営業ノルマに追われ、忙しい日々を送っている。
この担当者は、リアルな1×年前の私自身です。銀行員であった当時の私と、コンサルタントである現在の私を比べると、お客様との「関わり」の度合いに大きな差がありました。
当時の私は、はっきり言って、お客様のことについて、さっぱりわかっていなかったです(残念)。 稟議書(銀行が融資の審査をする際に作成する書類)を書く際には、会社の事業内容、今後の見通し、強み・弱みなど などを記載して最後に、「本融資は、総合的に勘案して、回収に懸念は無いので、実行する。」旨を記載します。
当時の私は、自分の意見というよりは、過去の稟議書の「ほぼ写し」で、ただ、時間に追われて稟議書を作成していたように思います。
すべてがこのような銀行員だとは限りませんが、少なくとも、私はこのような残念なレベルでした。
◆経営計画書は、会社と銀行の橋渡し
融資には、「お付き合いレベル」ものから、「会社の命運を左右するレベル」ものまで、様々だと思います。
読者の皆様! 「会社の命運を左右するレベル」の融資には、万全の体制で臨みたいですよね。 経営計画書は、稟議の際に大切な、会社の事業内容、今後の見通し、強み・弱みなど を明確に銀行に伝えるための、「橋渡し」としての役割があるのです。
次回以降は、「橋渡し」となる経営計画書のつくり方について、お伝えします。
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