「製造業における原価計算」を以下のSTEPでお話しします。
今回のテーマは、STEP1 自社の原価構成を把握する です。
はじめに 原価計算はなぜ必要なのか?【第1回】
STEP1 自社の原価構成を把握する【今回のテーマ】
STEP2 自社の生産タイプを把握する
STEP3 自社の原価計算の進め方を検討する
STEP4 原価計算に必要なデータを収集する
STEP5 用語を整理する
STEP6 原価計算制度の構築スケジュールを検討する。
以下のポイントを踏まえて、自社の原価構成を把握して下さい。
STEP3 自社の原価計算の進め方を検討する の段階で、この「原価構成」が重要となります。
以下の分類のよって、原価の集計方法が異なってきます。
~例~
マン_コスト→作業日報により集計
直接費→部品表(機械製造)、レシピ(食品製造)等により集計
①ⅰ直接費とⅱ間接費を分ける。
ⅰ直接費 製品やサービス(以下、製品等)に直接、紐づけができる。
→材料費、外注費など。
ⅱ間接費 製品等に直接紐づけできず、何らかの基準で割振る(配賦する)必要がある。
→材料費、外注費以外の原価が概ね該当。
②間接費について、製品等ごとで発生額が ⅲまちまちか? ⅳ均等か? で分ける。
ⅲまちまち 加工費は、製品等によって発生額がまちまち。
→直接部門の労務費(作業者)、減価償却費など。
ⅳ均等 製品等によって発生額が均等、若しくは分けようがない原価。
→間接部門の労務費(管理者)、工場の地代、工場全体の水道光熱費など。
③ⅴマンコストとⅵマシンコストを分ける。
ⅴマン_コスト 作業者に関する加工費(コスト)をいう。
→労務費全般。
ⅵマシン_コスト 機械設備に関する加工費(コスト)をいう。
→機械毎の減価償却費・修繕費など。
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